Los Nombres del Señor de Los Anillos
El Señor de Los Anillosとはスペイン語版の指輪物語のこと。
スペイン語版のペーパーバック(Taba Dura)は表紙がとってもきれいです。上下にルーン文字を金であしらった装丁です。金の帯は背表紙から裏表紙までぐるっと本を取り巻いています。ルーン文字はわずかに隆起していて、こった作りになっています。紙の質もよくやや普通のペーパーバックのようにわら半紙っぽくありません。(笑)
[左: HarperCollinsのModern Classics版 少し大判]
[右: Minotauro こちらはスペイン語]
でも映画以来表紙が変わってしまいました(違う本だけどこの表紙)。
金の帯が楽しみでAmazonに注文したところ、La Comunidad del Anilloはよかったのですが、Los Dos Toresは映画版の表紙のが届きました。「Webと違う!これじゃイヤ」といってクレームつけて返品しましたが、Amazonはクレーム内容を機械処理してしまい人が読まないらしく、無条件で交換に応じてくれるもののクレーム内容が反映されませんでした。もしや違う版を注文したかと思いISBNまでチェックしたのですが、今の版はみな変わってしまったらしく、どれもこれも映画版の表紙だったので2回返品したところで力尽きました...orz
#表紙をupdateしてくれよ〜、Amazonの中の人。表紙画像違うことあるぞ。
せめて三巻目は自分の目で見て買おうと、新宿紀伊国屋まで行ったのにEl Retrno del Reyだけがない。(涙)あとは今度の東京国際ブックフェアで探してみよう。
そういえば2年くらい前にスペインに行ったとき、本屋さんに置いてあるのはどれも映画の表紙でした。在庫がさばけるまで戻んないんだろうなあ。
ところでスペイン語版の指輪物語はけっこう名前が違っていて面白いです。第一部でぱっと目についたところでも、
Baggins バギンズ Bolsón
Gamgee ギャムジー Gamy
Took トゥック Tuk
Brandybuck ブランデーバック Brandigamo
Underhill 山の下 Sotomonte
Strider 馳夫 Trancos
となっています。
Tuk、BrandigamoやGamyは発音に基づいて置き換えられたんだろうと推察されますが、ボルソンって誰だよ。(笑)
スペイン語読みだと"Baggins"が「バヒンズ」になっちゃうので仕方ないんですけどねえ。"Baguins"じゃだめなのだろうか。
一見しておかしくみえるのは"Strider"が"Trancos"になっているところなのですが、白水社の『西和辞典』によるとtrancoは広い歩幅の意味です。なんだstrideと全くおなじなわですね。ここは馳夫さんと一緒でなるほど納得。トランコスってトランクスみたいでなんだか微笑ましいですが、英語圏の人だって"Haseo"ってきいたら笑っちゃうんでしょうね。映画では「ストライダー」になってました。
山の下氏の"Sotomonte"もmonteは山、sotoは下という意味なのだと予測できます。西和辞典をひくと、森の中などの下ばえを指す"sotobosque"という単語がみつかりました(bosqueは森)。そのほかにもsotabanco(屋上階、屋根裏部屋)、sotabarba(二重あご、あごひげ)、sotavento([船舶用語]風下)等がありsoto/taは「下の方」を指す接頭語であるようです。
さらに調べるとsoterrarという、ものを埋めたり、(記憶や感情を)しまい込む/隠すという動詞がありました。
では、ということでsotoで辞書を引いてみると、この名詞は(河岸、低地の)森([南米]節、こぶ)という意味で、あまり「下」の方とは意味がなさそうです。
ふーむ。
もしかしてto/taは発音が原因で続く単語に引っ張られてお尻にくっついただけなのかもしれません。soで引いてみると...あった!ありました。soは「〜の下で」を意味する前置詞でbajo、 debajo de 〜の類語のようです。同辞典によると古語に分類されるところから見ても、原文の雰囲気を大切にしているのですね。
それにしても金帯のペーパーバック欲しいなあ。
スペイン語版のペーパーバック(Taba Dura)は表紙がとってもきれいです。上下にルーン文字を金であしらった装丁です。金の帯は背表紙から裏表紙までぐるっと本を取り巻いています。ルーン文字はわずかに隆起していて、こった作りになっています。紙の質もよくやや普通のペーパーバックのようにわら半紙っぽくありません。(笑)
[左: HarperCollinsのModern Classics版 少し大判]
[右: Minotauro こちらはスペイン語]
でも映画以来表紙が変わってしまいました(違う本だけどこの表紙)。
金の帯が楽しみでAmazonに注文したところ、La Comunidad del Anilloはよかったのですが、Los Dos Toresは映画版の表紙のが届きました。「Webと違う!これじゃイヤ」といってクレームつけて返品しましたが、Amazonはクレーム内容を機械処理してしまい人が読まないらしく、無条件で交換に応じてくれるもののクレーム内容が反映されませんでした。もしや違う版を注文したかと思いISBNまでチェックしたのですが、今の版はみな変わってしまったらしく、どれもこれも映画版の表紙だったので2回返品したところで力尽きました...orz
#表紙をupdateしてくれよ〜、Amazonの中の人。表紙画像違うことあるぞ。
せめて三巻目は自分の目で見て買おうと、新宿紀伊国屋まで行ったのにEl Retrno del Reyだけがない。(涙)あとは今度の東京国際ブックフェアで探してみよう。
そういえば2年くらい前にスペインに行ったとき、本屋さんに置いてあるのはどれも映画の表紙でした。在庫がさばけるまで戻んないんだろうなあ。
ところでスペイン語版の指輪物語はけっこう名前が違っていて面白いです。第一部でぱっと目についたところでも、
Baggins バギンズ Bolsón
Gamgee ギャムジー Gamy
Took トゥック Tuk
Brandybuck ブランデーバック Brandigamo
Underhill 山の下 Sotomonte
Strider 馳夫 Trancos
となっています。
Tuk、BrandigamoやGamyは発音に基づいて置き換えられたんだろうと推察されますが、ボルソンって誰だよ。(笑)
スペイン語読みだと"Baggins"が「バヒンズ」になっちゃうので仕方ないんですけどねえ。"Baguins"じゃだめなのだろうか。
一見しておかしくみえるのは"Strider"が"Trancos"になっているところなのですが、白水社の『西和辞典』によるとtrancoは広い歩幅の意味です。なんだstrideと全くおなじなわですね。ここは馳夫さんと一緒でなるほど納得。トランコスってトランクスみたいでなんだか微笑ましいですが、英語圏の人だって"Haseo"ってきいたら笑っちゃうんでしょうね。映画では「ストライダー」になってました。
山の下氏の"Sotomonte"もmonteは山、sotoは下という意味なのだと予測できます。西和辞典をひくと、森の中などの下ばえを指す"sotobosque"という単語がみつかりました(bosqueは森)。そのほかにもsotabanco(屋上階、屋根裏部屋)、sotabarba(二重あご、あごひげ)、sotavento([船舶用語]風下)等がありsoto/taは「下の方」を指す接頭語であるようです。
さらに調べるとsoterrarという、ものを埋めたり、(記憶や感情を)しまい込む/隠すという動詞がありました。
では、ということでsotoで辞書を引いてみると、この名詞は(河岸、低地の)森([南米]節、こぶ)という意味で、あまり「下」の方とは意味がなさそうです。
ふーむ。
もしかしてto/taは発音が原因で続く単語に引っ張られてお尻にくっついただけなのかもしれません。soで引いてみると...あった!ありました。soは「〜の下で」を意味する前置詞でbajo、 debajo de 〜の類語のようです。同辞典によると古語に分類されるところから見ても、原文の雰囲気を大切にしているのですね。
それにしても金帯のペーパーバック欲しいなあ。